日経 4月25日

日経 4月25日

2018年4月25日(水)

・世界的に金利への上昇圧力が強まってきた。
 多くの金融取引の指標となる米長期金利は節目の3%台に乗せ、金融機関が短期の資金を融通し合う際の金利も上昇。
 世界の中央銀行が金融緩和からの「出口」探る中で、資源高受けインフレ懸念強まり、米財政も急速に悪化。
 金利上昇が過度に進むようだと、実体経済に悪影響が及ぶ恐れも。

・米長期金利の指標である10年物国債利回りは24日取引時間中に、2014年1月以来1月となる3%台まで上昇する場面も。
 英独仏でも長期金利は4月に入って上昇傾向は鮮明。
 オーストラリアやメキシコ、インドなど資源国・新興国でも金利上昇が目立つ。
 米原油先物は1バレル69ドル前後と3年半ぶりの水準に上昇。

・神戸鋼 <5406> [終値1180円]品質検査データの改ざん問題で、
 東京地検特捜部は24日、一連の不正の実態解明に向け、警視庁と合同で捜査に乗り出す方針。

・三菱重工 <7011> [終値4265円]など日本の官民がトルコで進めていた原子力発電所の建設計画から
 伊藤忠 <8001> [終値2181.5円]が離脱へ。
 総事業費が当初の2倍強の5兆円超に膨らむことが判明。事業計画に送れる可能性も。

・地方銀行が米国債など海外債券の運用で損失膨らませている。
 全国105行の債券運用益は5年前比2600億円も減り、2018年3月期は赤字になった可能性。
 損失の主因は米長期金利が上がって債券が値下がりしたことだが、
 もう一つの理由は十分な体制がない地銀による「素人運用」。
 金融庁は地銀経営の最大のリスクと懸念し始めた。

・NTTグループ <9432> [終値5165円]による「海賊版サイト」に対する接続遮断(ブロッキング)が波紋。
 コンテンツ育成の観点からは、悪質な著作権侵害が見受けられるサイトへの規制歓迎する声が上がる。
 一方、政府が指定したサイトへの遮断に安易に応じる行為を疑問視する見方もある。
 海外ではブロッキングは韓国や英国、豪州など世界40カ国以上で実施している。
 著作権と通信の秘密という、いずれも譲れない権利保護をどう両立させるか。
 通信会社などが傍観できなくなっているのも確かに。

・米中貿易摩擦が世界のスマートフォン(スマホ)や通信設備のサプライチェーンに影。
 米商務省が16日に米企業に対して中国通信機器大手中興通訊(ZTE)との取引を
 今後7年という長期間禁じることを決めた影響で、同社の生産は「多くが停止状態だ」。
 停止が長引けばZTEの経営だけでなく日米企業の供給や調達にも影響及ぼす。

・東証マザーズ市場で24日、HEROZ(ヒーローズ) <4382> [終値42000円]
 初値は4万9000円で公募・売り出し価格(4500円)。
 「初値倍率」は10.9倍と、新規株式公開(IPO)が現行の仕組みになった1997年以降で最高になった。
 IPO市場全体では過熱感も指摘され始めている。

・LINE <3938> [終値4035円]損害保険ジャパン日本興亜 <8630> [終値4447円]と業務提携へ。
 2018年中にスマートフォン(スマホ)の対話アプリ上で損害保険の加入や支払い手続きできるようにする。
 人工知能(AI)を使った相続なども検討する。
 損保ジャパンはLINEの7300万人に保険商品販売する。

・GMOファイナンシャルHD <7177> [終値799円]24日、2018年1-3月期の決算説明会開き、
 17年10-12月期に4.9億円の黒字だった仮想通貨事業の営業損益が7.6億円の赤字に転落と発表。
 相場上昇時には高い利益率が出る一方、下落時の損失も大きい収益構造が浮き彫りになった。

・米グーグルが傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」の火消しに追われている。
 23日、差別の助長などにつながる不適切な動画コンテンツを3カ月で800万件削除したと明らかに。
 欧州では週内にもIT(情報技術)大手に対するデータ保護の規制案が提示される見通し。
 信頼性・情報管理に課題。広告に依存する「無料モデル」のリスクとして露呈。
 個人情報の保護、偽ニュースや市場独占でも規制求める声が強まり、
 フェイスブックが直面した問題はグーグルにとっても対岸の「波」ではなくなっている。

・ヤマトHD <9064> [終値2896.0円]傘下ヤマト運輸24日、
 DeNA <2432> [終値2109円]と手掛ける省人化配送サービスで初めて自動運転走行を神奈川県藤沢市で実験。
 技術的には無人運転の実用化が確かめられつつある。
 ヤマトは無人運転を単なる人手不足対策にせず、新たなサービス創出を見据える。

・フランス、マクロン大統領は23日、米国訪問。
 トランプ米大統領にとっては就任後初めて迎えた国賓で、
 初代大統領ワシントンの旧邸宅がある南部バージニア州の「マウントバーノン」案内する厚遇でもてなす。

・ソフトバンク <9984> [終値8208円]孫正義会長兼社長、
 「群戦略」と称するグループ経営について決算会見などで説明。
 世界中のトップ企業の無数の集団を形成することで、単独のIT企業の成長の限界と考える30年をはるかに超え、
 300年の成長が可能になるとみている。
 キーワードは「昆虫」。ソフトバンクも多種多様な企業が異種交配して繁栄極めるようなグループに。



Posted by 占い ザ・ハーミット at 14:44│Comments(0)
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